2013/11/08

屋根裏ひみつ基地-2013-

今日は立冬ですね、今晩は。
2013年11月3日、幼蚕文庫は東京のライブに出演させて戴きました。

前日から主催の大貫理音さんのお家にご厄介になり、
暖かいお風呂とベッドと美味しい朝御飯を戴き、いざ会場へ。

前夜に黒崎さんから投じられた
『やべえ!ライブハウスだったのか!駒澤大学に行く気満々だった!』
との爆弾発言に戦々恐々としつつ、間違えて大学に行く方が居ませんように…
と祈りながら沢山の荷物と一緒に車に乗せて戴き、会場のStrawberry Fields様に到着です。

Strawberry Fields様は入り口の赤いドアがとっても可愛い素敵なライブハウスでした!
愛煙家の方には寂しいかも知れませんが、わたしはライブハウスの煙たい感じが苦手なので
入り口に喫煙所が設けられたStrawberry Fields様はとても有り難かったです。

極度の緊張でお腹が痛い怖い気持ち悪いお腹痛い怖い怖い怖い怖い…
などと心の中で唸りながら、共演の皆様のリハを見守ります。
自分の順番まではどこに居ても自由でしたので、
緊張しつつも素敵な演奏に合わせて客席で揺れたり踊ったりしておりました。

愈々幼蚕文庫にリハの順番が回り、不慣れ故に何も解らないまま歌い始めます。
慣れ親しんだ幼蚕文庫の音楽が流れ始めると安心して、
其れまでの緊張が嘘のように落ち着いて歌うことが出来ました。

あ、これなら大丈夫かも…!と思ったのも束の間、
音楽が鳴りやむとわたしの心もまたしょんぼりしました。

ここから開場時間まで、わたしの心臓は正に早鐘で口から飛び出るかと思うほど。
落ち着きのない胃やら心臓やらを押さえつつ小さく小さくなっておりましたら、
あっと云う間に開幕の時間がやってきました。

わたしは一番手でしたので入り口のところに隠れておりますと、
ライブの応援に来てくださったIRUMA RIOKAさんにばったりお会いしました!
緊張をほぐして戴きつつ、今や早鐘どころかロックフェスを開かんばかりの心臓を抱え、
いざ本番へ。の前に、開場アナウンスを。実はわたしが読ませて戴きました。

当日の曲目は以下の通りです。

一、綱の上の喜劇
二、はいかぶり
三、まつげうさぎと踊り子の旅
四、Cielo(主催の大貫さんが作曲なさった曲を特別に歌わせて戴きました)
五、懐かしい森

お歌については聴いて戴いた皆さまの胸の中にあるものだと思います。
楽しんで戴けていたら、これ以上なく幸いです。
会場一杯に音楽が鳴り響いて、歌っている間は本当に幸せでした。

さて、問題のMCですが。

わたしのMCの苦手っぷりはヲルガン座のライブで其の片鱗を見せ、
今回のライブにて見事白日のもとに晒されたのであります。

大勢の人の前でお喋りすることが人並外れて苦手なようで、
色んな方に『歌とMCの時のギャップが凄過ぎ』と云われました(笑);;

でも半泣きで、えっとえっと…ともたもたしていると、
客席の皆さまから『頑張ってー!』と沢山お声掛け戴いて;;

情けなくて頼りなくて御免なさい。
でも、とてもとても嬉しかったです。
歌の最中、自然と沸き起こった手拍子も、幸せで堪りませんでした。

ステージから降りるとプツンと緊張の糸が切れて、
客席で黒崎さんを見つけて駆け寄ってわあわあ泣きついてしまいました。
でもこの時凄く安心して、なんて支えられているんだろうなあと思いました。

デザフェス会場から駆けつけてくださったポッキーちゃんとお話をしたり、
IRUMAさんにもう一度ご挨拶をして、何だかふわふわした気持ちで皆さまの演奏を聴きます。

オトハネコモレビさんのどこまでも透き通る力強い歌声と暖かいメロディ。
泥陀羅さんの大きな音の奔流に呑まれるようなダイナミックな世界感。
路地裏みかん箱。さんのポップでどこか優しさを滲ませる音楽。

こんなに素敵な皆さまとご一緒させて戴けてわたしは光栄です。

路地裏みかん箱。さんではゲストでも歌わせて戴きました!
わたしが歌わせて戴いた『さかさまのまち』はオリジナルもとっても素敵なのですが、
バンドアレンジも本当に素敵で…特に間奏のバンド隊の皆さまの思い思いの演奏は
正に真夜中のパレードと云う感じで、楽しくて暖かくて、とってもとっても大好きです。

一部が終わり、二部に参加されずお帰りのお客様に沢山ご挨拶させて戴きました。
いつも応援してくださっている方、遠くから足を運んでくださった方、
お仕事帰りに急いで駆けつけてくださった方、緊張しながらも参加してくださった方。

色んな方とお話をさせて戴いて、応援のお言葉を頂戴したり、お手紙を頂戴したり、
サインや握手をさせて戴いたり、一緒にお写真を撮ったり、とても楽しい時間を過ごしました。

二部は主催の大貫理音さんのお誕生日会!
会場の皆さんで一緒に歌ったハッピーバースデイの歌が凄く良かったなあ…**
大貫さん率いる女の子バンドの演奏もあり、アットホームなパーティでした。

とっても嬉しかったのは、幼蚕文庫を聴きにお一人でライブに参加された方同士で
仲良くなっていらしたグループを幾つかお見掛けしたこと!
とっても楽しそうなご様子で、出逢いの切欠になれたなんて嬉しいなあと思いました。

今回のライブも、本当に沢山の方に支えて戴きました。
皆さまに絶対に楽しんで戴きたくて、でも本当は凄く不安だったのです。

だけど皆さまは、わたしの不安なんか吹き飛ばしてしまうくらい楽しみにしてくださって、
当日も沢山楽しんで喜んでくださって、たくさんたくさん、温かいお気持ちをくださって。
優しくお声を掛けて戴いて、両手で抱えきれないほどの差し入れやプレゼントまで。
何より皆さまの笑顔を拝見することが出来て、あの日のわたしは本当に幸せでした。

ライブ活動を始めようと決めたとき、ライブでしか聴けない歌をうたいたいと思いました。
CDと同じではなく、其の瞬間にだけ聴くことが出来る歌をうたおうと決めました。
其の場所でしか観劇することの出来ない一つの舞台を造り上げたいと思いました。

大きなことを云うようですが、其れがわたしの理想なのです。

十一月三日にわたしの歌を聴いてくださった皆さまに
少しでもそう云ったものを感じて戴けていたら幸いです。

主催者様、スタッフの皆様、バンド隊の皆様、共演戴いた皆様、
応援に来てくださった皆様、幼蚕文庫の音楽を愛でてくださる皆様、
本当に有り難う御座居ました。不束者ですが、これからも精進致します。
posted by 浮森かや子 at 00:15 | Comment (4)  | 日記