2015/08/29

まつげうさぎのおはなし

まつげうさぎの前身は、幼蚕文庫としての活動を始めるほんの少し前まで、スケッチブックに毎日描いていた絵本の主人公なのです。その時の彼?彼女?はうさぎではなかったのですけれど。特別なあらすじもおわりもなく、ただただ、主人公が森の奥へ奥へと迷いこんでいく御話でした。

実は、この絵本はわたしの黒歴史の凝縮です。表現の手立てを持ち合わせていなくて、日常の些細なことで笑い合える相手も居なくて、眩しいものに身を縮めていました。当時、mixiと云うものが盛んでしたが、コミュニティサイトでなぜかわたしは独りぼっちを感じていたのです。其れなら覗かなきゃ良いのに馬鹿ですね。でも、ほんの少しでも繋がりを断ちたくなかったのかも知れません。

スケッチブックは暗い色に塗りつぶされていくし、色鉛筆は青と緑と灰色系統ばかりが短くなるし、主人公はいつもどんよりした目をしていました。歌は相変わらず書いていたけれど、ひとりで書いて、ひとりで歌うだけでは、溢れてくるものを循環させるには少し足りなかったのです。

まつげうさぎは、いつもどこか愉快そうにしていると思います。其れにとても自由気ままです。どのジャケットにも、盤面にも、暢気そうな表情でぴょこんと顔を覗かせています。ラインダンスにも興じます。其れは、密やかなわたしの喜びです。

まつげうさぎのまつげにも由来はあるのですけれど、本当にくだらないことなのです。恥ずかしくてもう何方にも云えません笑。こんなにも大事にしてしまうなんて、嗚呼単純です。そんな、まつげうさぎのおはなし。
posted by 浮森かや子 at 22:02 | Comment (0)  | 日記

2015/08/23

秋のM3についての御報せ

残暑お見舞い申し上げます。
皆さんお変わりはないでしょうか。
ブログを書くのがいつも御無沙汰でお恥ずかしいです。

さて、本題ですが、秋のM3に於きまして、幼蚕文庫の新譜はございません。作る予定でいたのですが、私の事情で如何しても形に出来ず、無理矢理に間に合わせるよりきちんと煮詰めて完成させたいと思い判断致しました。折角場所を戴いているのに、申し訳ありません。烏滸がましいことだとは思いましたが、もしも当日、幼蚕文庫を新譜お買い物リストに入れてくださる御予定の方がいらっしゃいましたら、御報せは早い方が良いと思い記事を書かせて戴きました。

当日は旧譜を中心に机上に並べることになるかと存じます。時期が迫る頃にまた改めて御報せをさせてくださいませ。宜しくお願い致します。

今年の夏も終わりますね。何だか色々なことを考えたような気がするし、もう何年も考え過ぎを繰り返しているような気も致します。ただ等しく夏は終わるようです。わたしが後生大事に抱えている人様への思慕も歌も、わたしが終わればまるごと一緒に終わるのかと思うと少し寂しく思います。しかし秋のことを具体的に考え始めると、御洋服や食べ物など、矢張り何かしら楽しみがあるものです。いつもわたしやわたしの音楽に優しくしてくださる皆さんが、大切な方達と御一緒によい時間を過ごされますように。
posted by 浮森かや子 at 22:45 | Comment (0)  | 御報せ

2015/04/17

【M3新譜】Spiel Quartet~白黒lazuli*~

皆さん今晩は。今日は帰り道に蝉の鳴き声を聴いたような気が致します。さすがにまだ早いかなと思いつつ、自分が蝉の鳴き声を聴き違えるとは考え難いとも思いつつ。朝晩は冷え込む日が続いて冬の外套をなかなか仕舞えませんが、季節はどんどん移り変わりますね。今年は、桜の花と目を合わせることが出来なかった気がするのです。人生の中で桜を見る回数なんて限られているのに、勿体無いことをしてしまいました。わたしは大馬鹿者だなあ。

さて、春の一大イベントM3が愈々目前です!今回は幼蚕文庫での参加は致しませんと以前から御案内しておりましたが、過日の四月一日に、白黒ヰズムとlazuli*さんの合同企画、白黒lazul*でのM3参加、そして新譜情報を発表致しました。

Spiel Quartet

作品は三曲組みで、レマノルドさん、かぼちゃさんが楽曲を手掛けていらっしゃいます。二人乃至四人での歌唱の楽曲は何れも掛け合いや輪唱やハモりが一杯で、色とりどりのメロディがくるくる切り替わるのを眺めるようで、最初から最後の一音まで楽しい仕上がりです。

1曲目の『Ring Carnation』、完成した楽曲を聴かせて戴いた時にわたしの頭を占めた心像は只管にモラトリアムでした。アップテンポで明るく爽やかな印象の楽曲なのに、所々に夏休みの終わりのような清々しい切なさが紛れ込んでいて、少年期の終わりの向こう側が薄らぼんやり透けて、不安や寂しさが胸をかすめるような。そして其れを振り払うように駆け抜けるラストの爽快感が堪らなく好きなのです。

2曲目の『Melancholic Marble』は、キラキラした音色が跳ねて踊る、女の子らしさ可愛らしさが一杯に詰め込まれた楽曲です。瞼の裏で、明るい色彩ばかりがプリズムや炭酸の泡みたいに弾けて、晴れた日のお昼寝みたいに幸せになれます。ほんのちょっとだけレトロな雰囲気が甘くて温かくて、古き良きアイドルソングのよう。

3曲目の『Countdown Joker』は、ジャズロックの軽快なリズムの儘に楽曲が頭に直接ざくざくっと刺さるようで、其れが気持ち良くて聴き始めると止まりません。搔き鳴らされるようなアレンジの中で、猫の足みたいなピアノの音色にハッとして思わず目を奪われます。目と耳を奪われて気がついたらラストで、もう一度奪われたくなりまた再生してしまうのです。


黒崎さんの愛情とこだわりが詰め込まれた動画が此方!

イラストは黒崎キリトさんと千明ミサさんが手掛けてくださいました!どの子も瞳がとても良いのです。是非、じっと見詰めて戴ければと思います。彼らと目が合った瞬間に、どきっとしちゃうと思うのです。ジャケットデザインがこれまた素敵で!ケースを開けたら嬉しくなってしまうような幸せな仕様です。そしてわたしは制服のデザインにめろめろ。

御一緒させて戴いたのはわたしがずっとずっと尊敬している皆さん。來香さんの御声は初夏の木陰に吹くひんやり優しい風のようで、笑兵衛さんの御声は太陽をいっぱいに浴びて育った瑞々しい果実のよう。黒崎さんの御声はナイフみたいに滑らかに艶めいて、甘くて渋みのある余韻を残すところが大好き。皆さんの表現豊かな御声の響き合いを楽しんで戴けましたらと思います。

特設サイトではボイスドラマやサンプルボイスも聴いて戴けます!キャラクターを味わって戴くことでより楽しんで戴けるCDだと思いますので、是非とも先ずは特設サイトを覗いて戴けますと幸いです(*μvμ)御学友気分で(或いは先輩・後輩でも)、オルガ君や瑠璃君、翡翠ちゃんオペラちゃんに会いにいらしてくださいね**
posted by 浮森かや子 at 01:03 | Comment (2)  | 御報せ